注文住宅を買うのは、資金的にも大変なのですが、労力もかかります。購入するために土地を探すだけでも時間がかかりますし、建築をするときには何度も打ち合わせをしなければなりません。打ち合わせをずさんに行っていると、思っていたものと違う建物ができてしまうかも知れません。設計者ときちんとやり取りをしなければなりませんが、そのためには多くの時間を共有しなければならないのです。
また、いろいろなところで意思決定を行っていかなければなりません。注文住宅を買うにも予算がありますから、その予算の範囲でいろいろなことを決めていかなければなりません。予算がオーバーしそうになったら、どこかを削っていかなければなりません。しかし、どれも削りたくないという状態になった時には、意思決定に時間がかかるでしょう。
このように時間をかけていかなければならないのが注文住宅の大変な面の一つだと考えられます。では、これがデメリットなのかというと、実はそうではないようです。夢のマイホームを買うということが目的なのですから、その過程を楽しむこともできるはずです。確かに、予算オーバーしそうになった時には悩んで嫌な思いをするかも知れませんが、多くの人は楽しんでいるようです。
こんな家が欲しいと思っていたことが徐々に具現化されていきますし、建築が進んでくればワクワクするものでしょう。決してデメリットと思うのではなくて、このようなプロセスを楽しんでいくことが必要だと考えられます。